2024.12.24 PRESS

デイブレイク、関西にテストルームを開設

加熱調理機や超低温ストッカーなど、調理から解凍まで最新設備を使用した実演が可能関西の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」の累計導入台数は2年で約3倍に拡大

特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品のプラットフォームを運営するデイブレイク株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:木下昌之)は、兵庫県伊丹市に関西初の特殊冷凍機アートロックフリーザーのテストルームを開設したことをお知らせします。

デイブレイクは、特殊冷凍機アートロックフリーザーの販売とともに、冷凍を前提とした前処理やレシピ開発、最適な解凍方法の選定など、高品質な冷凍を実現するためのトータルサポートを提供しています。とれたての鮮度や作りたての味を再現できていることを体験していただける凍結テストルームを全国に開設しており、この度オープンした関西テストルームは、北海道札幌市、宮城県仙台市、福岡県博多市に続く4拠点目となります。厨房機器の製造・販売を行なうシェルパ株式会社の協力のもと、シェルパ伊丹工場内に凍結テストルームを新設しました。

関西テストルームの特徴:調理から解凍まで、最新設備を使用した実演が可能

関西テストルームは、最新の冷凍・加熱・保管・解凍技術を一堂に体験できる施設です。特殊冷凍機アートロックフリーザーのほか、RATIONAL製のスチームコンベクションや真空包装機、超低温ストッカー、ステップ解凍機など、調理から冷凍・保管・解凍までの最新設備を設置。実際のオペレーションを想定しながら、一連の工程をお試しいただけます。デイブレイクでは、これらの最新調理設備とアートロックフリーザーを活用した実演会を開催し、特殊冷凍した食品をより美味しく提供する方法を解説する計画です。

関西テストルームの概要

  • 住所:兵庫県伊丹市北河原3丁目1−77(シェルパ伊丹キッチンラボ内)
  • お問い合わせ:03-6453-7357(デイブレイク株式会社)
  • ご利用方法:完全予約制(上記窓口までお問い合わせをお願いいたします)
  • 関西ショールームで体験していただけること:

①凍結・解凍テスト
冷凍したい食材や料理を実際の冷凍機を使って凍結 / 解凍テストを行っていただけます。スチームコンベクションオーブンなど、テストルームに設置された最新の調理機材を使用し、その場で調理していただくことも可能。実際の現場を想定した、調理から解凍までの一連を体験していただけます。

②試食
実際に凍結・解凍した商品のご試食を通じて、とれたての鮮度や作りたての味を再現できていることを体験していただけます。

③レシピ、前処理、解凍方法のご提案
食材・食品に合わせて、デイブレイクが保有する研究データをもとにしたレシピ開発や、冷凍品質を高める前処理をご提案いたします。また、生産性の高いオペレーション構築や味わいや風味を損なわない解凍方法についてもご相談いただけます。

関西エリアの「アートロックフリーザー」導入実績

関西エリアでは、特殊冷凍機アートロックフリーザーの導入が急速に拡大しており、累計導入台数は2年前から約3倍を記録。関西万博を控えた需要増加により、飲食店や食品製造業での利用が特に進んでいます。

関西の「アートロックフリーザー」導入事例

泉州屋:冷凍加工事業の拡大に伴い、品質向上と製造量の拡大に向けて導入

⼤阪市中央卸売市場東部市場で、⻘果仲卸仲業を⼿掛ける株式会社泉州屋は、青果卸売業の他に冷凍加工・製造事業を展開。同事業の拡⼤に向けて⼯場の新設をする際に、品質向上と製造量拡⼤を⽬的に、大型のアートロックフリーザーを導⼊しました。冷凍加⼯・製造事業では、OEM冷凍スムージーや、冷凍フルーツの製造加⼯を⾏っており、シャインマスカットなど変⾊や⾵味劣化が起こりやすい食材についても、新鮮な状態を維持できる点が評価されています。水産の⼦会社では鮮⿂の冷凍加⼯も手掛け、海外輸出先でも高品質の評価を得ています。今後は、冷凍技術を活⽤して、冷凍スイーツOEM製造や、一般消費者向けの⾃社ブランド製品開発にも注力していきたいと考えています。

岡山フードサービス:計画生産体制の構築により人手不足を解消。加工商品の多品目化にも挑戦

大阪市の岡山フードサービス株式会社は、農業生産事業や食品加工製造業を手掛け、自社の流通シス テム・流通網を保有する、1次産業・2次産業・3次産業を手掛ける食の6次化企業です。食品加 工業における人手不足が課題となっており、計画生産体制の構築と品質の向上を目的にアートロックフリーザーを 導入しました。飲食店の調理・仕込み作業を軽減するための半製品やキット商品も開発しており、ハ ンバーグやローストビーフなど肉料理や素材を生かしたソース、未加熱の食肉加工製品の冷凍加工にアートロックフリーザーを活用。素材の良さや出来立ての味へ の再現性の高さが評価されています。今後は、生産から販売までを網羅する自社のネットワークと冷 凍技術をうまく連携させ、良い素材を使用した作り立ての味を外食産業や消費者に届ける個食商品など、冷凍加工の多品目化や新しい取引先開拓を 進めていく構想です。

泉州漁港食堂 きくのや:鮮度維持が難しい生シラスの安定供給を実現

大阪・泉佐野市に2024年10月に開店した「泉州漁港食堂 きくのや」は、新鮮な魚介料理を漁港の雰囲気の中で味わえる飲食店です。大阪中央市場から毎朝仕入れた新鮮な魚介類や地元産の素材を使い、漁港の活気と地域の魅力を楽しむことができる新たな観光拠点として注目されています。同店では、鮮度維持が難しい「生シラス」を定番メニューとして提供するために、生の状態への再現性が高いアートロックフリーザーを導入しました。アートロックフリーザーで凍結すると、解凍後もシラスの透明度が高く、しっかりとした身質を維持。鮮度劣化が早い生シラスは、漁港付近などでしか食べられず安定的に提供することが難しいとされていますが、水揚げされてすぐに特殊冷凍することで、新鮮な生シラスを毎日安定して提供できるようになりました。冷凍技術を活用するからこそ成り立つ高付加価値なメニューとして、お客様からも人気を集めています。

デイブレイクは、この度の関西テストルームの開設を通じて、食品事業者に特殊冷凍技術を実際に体験していただき、地域の食品産業の発展・振興に貢献することを目指します。