高知県を代表する水産企業・株式会社土佐洋の直販強化部門から独立し誕生した須崎水産加工。同社は売上の90%以上をふるさと納税が占め、須崎市のふるさと納税総額の約6割を支える存在へと成長しました。その結果、須崎市のふるさと納税の税収はわずか数年で6倍以上に膨れ上がるという驚異的な成果を収めています。アートロックフリーザーを駆使し、行政と連携しながら地域の名産品を加工・提供するこの地方創生の取り組みについて、切明功治代表に話を伺いました。
ーーーーアートロックフリーザーを導入された経緯を教えてください
もともとふるさと納税を展開していましたが、生産能力の限界を感じていました。親会社である土佐洋がアートロックフリーザーの品質を高く評価していたため、他製品との比較検討を行わず導入を決定しました。
藁焼きカツオのたたき(売上構成比:75%)やブラックタイガー(売上構成比:20%)などをアートロックフリーザーで凍結し、ふるさと納税として提供しています。高知県須崎市は全国的にもブランド力のある魚介類の宝庫です。池ノ浦や久通で水揚げされる伊勢えび、養殖漁業発祥の地である野見湾の鯛やカンパチなど、四季折々の新鮮な魚介類を加工し、全国の食卓に届けています。アートロックフリーザーの冷凍技術によって、従来の冷凍では損なわれがちだった旨みや食感も保つことができ、限りなく生に近い状態への再現に成功。消費者からも高い評価を得ています。
ーーーフリーザー導入後の変化や実績を教えてください
須崎水産加工は2年前に設立し、昨年の年商は約3.9億円。今年度は6億円以上の売上を見込んでおり、冷凍機の稼働も順調に推移しています。売上の9割以上をふるさと納税が占めるなか、事業の好調を受けて須崎市内に第二工場を建設中です。
ふるさと納税の活性化により、須崎市のふるさと納税の税収は当初の5〜7億円から昨年度は37億円とおよそ6倍に拡大。今年度は40億円に達する見込みで、四国内でトップクラスの実績を誇ります。そのうち約6割を須崎水産加工が占めており、これらの成果が評価され、市長から感謝の言葉をいただく機会もありました。

ーーー冷凍活用において意識されていることはありますか
良いものを作るための心構えを何より大切にしています。冷凍は長期保存や発送時のリスクを抑えられる一方で、生の良さを再現できないイメージがつきまといます。そのため、クオリティをいかに落とさないかが重要です。高性能な冷凍機に頼るだけでなく、素材の置き方や並べ方にまで細心の注意を払い、冷凍加工を行っています。また、魚介類が張り付いてとれず生産性が落ちたり品質が下がったりすることを避けるために、プラスチックでできた専用の天板を使用。これらの工程により、見た目も美しく、解凍後も生に近い状態で提供することができています。
ーーー今後の展開を教えてください
新商品の開発にも積極的に取り組んでいます。例えば、ブラックタイガーに下味をつけた商品など、新たなニーズに応える商品作りを進めています。また、須崎市で実現した「冷凍を活用したふるさと納税モデル」を他の地域にも展開する計画があります。すでにある自治体から視察の依頼を受けており、視察を進めています。
地域の特産品を活用しながら、その土地ならではの魅力をブランド化していくことが大切で、もともとある魅力を掘り起こし、付加価値を加えて全国に発信することが地方創生に繋がると考えています。その土地ならではの、地域の特色を生かした商品を広く届けることで、地方の活性化に貢献していきたいです。
気候変動や原材料の高騰など、水産加工を取り巻く環境は厳しさを増しています。とりわけ、職人の技と手間に支えられてきたかまぼこ産業においては、品質を守りながら事業をどのように持続・発展させていくかが大きな課題とされています。 […]
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