2026.08.17 導入事例 小売業 食品加工製造業 寿司・米飯 弁当・惣菜 計画生産 関西

製造量110%と人員削減を実現。コープフーズの製造変革と店舗支援。作る現場と売る現場の双方を支える冷凍活用へ

食品製造において、安定した供給と品質維持、そして人手不足への対応は年々重要性を増しています。株式会社コープフーズ(親会社:生活協同組合コープこうべ)は、宅配事業・直営店舗向け商品の冷凍製造の一部を担っており、製造効率の向上と将来の冷凍商品の拡充を見据え、アートロックフリーザーを導入。製造量の拡大や人件費削減に加え、新たに店舗支援製品の製造にも取り組み始めています。導入の背景から導入後の変化、今後の展望について株式会社コープフーズ第2工場 工場長の岡部雅史様にお話を伺いました。

「将来伸びる冷凍」に備え、より幅広い商品に対応できる設備を選択

ーーーー事業展開について教えてください。

コープフーズでは、宅配事業、直営店舗向け商品の製造を行っています。この工場は冷凍食品の製造を担う拠点で、宅配用商品は、他生協もお取り扱いいただいております。

ーーーーアートロックフリーザーを導入いただいた背景・決め手は何でしたか。

導入のきっかけは製造効率の改善です。以前使用していたトレー式の急速冷凍機から、アートロックフリーザーに切り替えました。決め手となったのは、効率性だけではなく「対応できる食品の幅」です。将来的な商品開発も見据え、さまざまな食品に対応できる設備を選定。同等クラスの冷凍設備と比較してスペース効率がよい点も導入を後押ししました。

コープフーズに導入された、カート式の大型アートロックフリーザー

新たに冷凍弁当の販売を開始。初の冷凍おせち販売も計画

ーーーー現在製造している製品について教えてください。

現在、宅配用の冷凍商品に加え、節分などの季節商品を製造しています。レンジ解凍できるものが基本で、賞味期限は製造から一年。寿司類は、レンジ加熱後に少し時間を置いてからお召し上がりいただいています。

冷凍弁当は、アートロックフリーザー導入後に新たに開発した商品です。さらに今年は、宅配用の冷凍おせちにも挑戦します。これまでは店舗で冷蔵販売のみだったおせちですが、今年は数量限定で宅配向けにも販売することになりました。

製造した冷凍商品は、工場の冷凍庫へ一時保管後、冷凍倉庫に輸送される

効率向上により製造量拡大の一方で、作業人数の削減と作業負担を軽減

ーーーー製造量や労働環境に変化はありましたか。

従来は大型の急速冷凍機1台と小型の急速冷凍機1台でしたが、現在は同じスペースにアートロックフリーザーを3台設置。30〜40分ずつ時間差で投入することで、凍結完了した商品から順番に包装へ回すことができ、生産の流れがスムーズになりました。導入前には約1.5倍の能力向上を試算しており、実際に導入前比110%の製造量まで拡大しました。

また、製造量が増えた一方で、作業人数は1日あたり1人削減することができました。以前は重いトレーの出し入れが必要だったため、凍結工程は男性中心でしたが、カート式になったことで女性従業員も対応しやすくなり、人員配置の自由度が向上。製造ライン全体では15人ほどが働いていますが、凍結工程は以前2〜3人必要だったところを1〜2人で対応できるようになりました。人件費を抑えながら、一人ひとりの負担も軽減できたことは大きな効果です。

トレーをカートに差し込む作業や凍結後の梱包作業は女性従業員も対応

新たに始めた「店舗支援」が店舗オペレーションを変える

ーーーー冷凍商品の製造以外にも、導入後に実現できたことはありますか。

宅配用商品の製造効率が向上したことで生まれた余力を活かし、「店舗支援の取り組み」を開始。店舗からは負担が軽くなったという声が届いています。

さらに、節分の恵方巻きに使用する「巻き芯」(具材をまとめて冷凍させたもの)も工場で一括製造しています。巻き芯を計画的に製造・凍結し、倉庫に保管しておいたものを節分直前に店舗へ配送。現在は多品種を工場で対応しています。まとまった状態の具材は巻きやすく、作業効率も上がります。店舗では野菜など一部食材を追加して巻くだけとなり、節分時の負担が大きく軽減されました。

製造の様子。毎日1〜2アイテムを集中して計画製造することで生産性が向上

解凍するだけで提供できる商品を増やし、店舗の人手不足を支えたい

ーーーー今後の展望を聞かせてください。

店舗の人手不足は年々深刻になっています。品質はしっかり保ちながら、解凍するだけで提供できる商品を増やし、店舗の負担を軽減するとともに、お客様へより多くの商品を届けられるようにしていきたいです。

アートロックフリーザーの導入は、製造効率の向上や新たな商品開発、さらには店舗運営を支える仕組みづくりへと発展しています。工場で計画的に製造し、品質を維持したまま店舗へ供給する体制は、製造現場と店舗の双方の負担軽減を実現できる体制です。今後も、冷凍技術を活用しながら、品質と効率の両立を追求し、より価値ある商品づくりに取り組んでいきます。

プロフィール

  • 会社名:株式会社コープフーズ
  • 代表者:代表取締役 友重伸和
  • 所在地:兵庫県加古郡
  • 事業概要:宅配事業・直営店舗向け商品の製造・販売
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